無力ではなく微力な何か。 #ジモコロ草津応援ツアー に参加して
ローカルを編集しつづけるWEBメディア、ジモコロさん主催の草津応援ツアーにいってきました!そこで感じたことを書いてみようと思います。
微力だけど、無力じゃない
2011年3月11日、あの日、わたしは大学2年生だった。
希有な縁があり、あの日以降、災害が起きたらニッカポッカと安全靴をザックに詰めて、現地に向かう…というのがライフワーク。妙な20代を過ごしています。
会社員になってもそんなライフワークを続けていましたが、
平日フルタイム働いて現場行くのはしんどい!→どうしたらいい…?→そもそも災害で悲しむ人を減らす活動をしたらいいのでは!!
と思いたち、プロボノの先に会社辞めて一般社団法人防災ガール でスタッフをしたり…してきました。
ただ自分のこれからのことを見直して、この春に防災ガールを卒業したり、3月に東北にも足を運び思うところもあったり……。
さあ、災害と、防災と、どう向き合っていこうかと考えていたときに見かけたのが、#ジモコロ草津ツアー 。
噴火から2ヶ月強。
草津温泉は、噴火があった本白根山と温泉街は5キロ以上離れているにもかかわらず、風評被害で訪れるひとが減っている現状…。
別府温泉が「今は、別府行くより、草津行こうぜ。」と応援する広告も記憶にあたらしいですね。
そんな草津温泉を自分のスキルを使って、あるいは影響力を使って、できる限りの応援をしようと思う人たちが集まったのが今回のツアーでした。
はじめての草津、そしてほとんど初対面の人々のなかで、最初は緊張したけど、とてもとても楽しかった。
宿泊先のホテル櫻井の皆さんのおもてなし、おいしいご飯、とってもきもちよくて種類豊富な温泉。
旅行しただけで喜ばれるというのは不思議で。
何かを残せたわけではないけれど、誰かを救えたのかわからないけど、
とにかく喜んでもらえて、「行動する」というだけで、微力な助け合いはできる。
三つ目のお湯は、こちらも公衆浴場の白旗乃湯!!
— きむらいり(木村衣里) (@kimurairi) 2018年4月1日
常連さんが「ここが一番入りやすいし、特に今日はぬるめ」と教えてくれたけど、俄然あっっつい〜〜!!
けど、一度入ると何度でも入りたくなるような癖になるお湯だった…!このお湯を体が覚えてしまうのは罪だなぁ〜#ジモコロ草津応援ツアー pic.twitter.com/3n05iR0pZF
♨草津の湯のここがすごい♨
— あいめい 🐰 (@8aimei) 2018年4月2日
・無料で入れる温泉がいっぱいある
・くそ熱いけど、たしかにかけ湯をいっぱいして入ると案外いける
・10分くらい入るだけで超ぽかぼかになる
・「熱いね、熱いね」といいあってるうちに、居合わせた観光客や地元民とめっちゃ仲良くなってる#ジモコロ草津応援ツアー pic.twitter.com/jocE3c4LMn
#ジモコロ草津応援ツアー 草津観光、とても楽しかったです。硫黄の香りとか、現地にいかないと五感で楽しめないものをたくさん経験できて旅は良いなと思いました。レポートは少々お時間かかってしまうと思いますが後日アップします。
— 中村一般@コミティア124【R04b】 (@nakamuraippan) 2018年4月2日
画像は『関の湯』という公衆浴場です。雰囲気とお湯、最高でした。 pic.twitter.com/YCGyCADyxs
木村さんの「このお湯を体が覚えてしまうのは罪」は、まさにの一言。
50度近いんじゃないかというほど、あっつあつで、最初は無理だろ…って感じなのだけど、それが次第に快感へ。
まだまだ日本には知らないところがある、と改めてかんじました。
日本で起きるであろう災害時に動けるチーム
今回のツアー、意を決したのはもうひとつ理由があります。
「ジモコロ熊本復興ツアー」で感じたのは、何か起きた時に現地に乗り込み、情報発信することの大切さです。
マスメディアだけでは拾いきれない現地の声がある。また、センセーショナルな災害イメージだけが先行し、その後の適切な報道がされない課題にも気づきました。小さなメディアでも情報発信の火付け役にはなれるはずです。
そして、より迅速で、よりわかりやすい情報発信のためには仲間が必要です。
自然現象である災害は、この先も日本のどこかで必ず発生するでしょう。
そんな時にすぐさま動ける情報発信のための「チーム」を作れば、今後のために役立つのではないか? そんな風に考えています。
これ!めちゃめちゃだいじだなと!!!!
災害から生き抜くこと
防災やってたときに思ってたんですけど、非日常を取り入れたところで、非日常なんですよね。
例えば、銀色の非常袋を用意しても、普段使うとこに置きたくないから、場所を忘れたりとか。
避難訓練を言われたとおりやっても、マニュアルどおり災害は来ないから被害が出てしまったりとか。
必要なのは普段の生活の延長線でできる防災をインストールすること。
特別なことではなく、
・割れない素材のお皿を使う
・持ち歩くポーチにライトや薬など入れる
・ヒールよりフラットな靴をはく
・近所の人となかよくしておく
・個人の違いを、まずは受け入れるよう心がける
とか。
決断し、行動するときにちゃんと考えることが、災害が起きてもしなやかに生きていくために、必要。
だから、被災地域を訪れるときに不安になる気持ちはわからなくもないけれど、災害って、どこでいつ災害が起きてもおかしくない。
警戒が解除されている場所も、いまいるここもそんなに変わらないと思うんですよね…。
もし地震が起きたら?噴火情報が出たら?ってときに行動シュミレーションできることだって、防災。
「どうしよどうしよ」と思考停止して怖がるのではなく、「この情報でたらやばい、やばいからこうする」って正しい情報をちゃんと怖がって決断できることが、この災害大国で必要なんじゃないかなあ。
そういう人が増えたら、こうやって風評被害で訪れる人が減る‥みたいなこともなくなる気がします。
だから、こうやって風穴を開けていく大人がどんどん仲間になって、ちゃんと正面から向き合うジモコロツアーだったり、情報発信チームDoooo!みたいな取り組みできたら、超強い。
これからもDOしていくぞー!